私に構わないで

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…バカじゃないの! そんな理由で笑って、私を目の敵にしてたってこと? えぇ、どうぞ。黒岩と言わず皆あなたのものにしたらいいじゃない! イライラしてきた。 だから女って嫌い!! イライラしながら皆の所に戻る。 皆はやっと中村がいなくなった開放感からか。さらに盛り上がっていた。 「やっと帰ったしー!」 「門限とか知らねーし。さっさと帰れよなー」 「黒岩!お疲れ!」 「もうマジ疲れた…。泣きたいんだけど」 「飲め飲め!パーッとして忘れろ」 「てか有岡、笑いすぎだろ…」 「いや、黒岩にはわりぃけどおもしろすぎてさ」 4人がワイワイやってる中、高峰が私の横に座って来た。 「…中村に何か言われた?」 「いーえ」 「…それならいいんだけど。……タバコ吸う?」 「吸う」 そっと灰皿を目の前に置いてくれたので、すぐにタバコに火を着けた。
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