283人が本棚に入れています
本棚に追加
「ピンポーン」と店員を呼ぶボタンが鳴る。
店員がやって来て、お酒の追加注文をする。
「片瀬さんは何も飲まない?」
川上がひょこっと顔を出して聞いてきた。
「生ひとつ」
私がお酒を頼むと「お~」と歓声が上がった。
飲まきゃやってらんない!
タバコだけじゃイライラが治まらない。
少ししてお酒が来る。
「じゃあ改めまして。かんぱーい!」
牧原が言うと皆「いえー!!」とグラスを当ててきた。
ビールを一気。
「片瀬さん飲めるじゃ~ん」
あんた達と飲みたいと思わなかっただけで、お酒は好きだからね。
「黒岩飲むね~」
黒岩は憂さを晴らすように、ビールをぐいぐい飲んでいる。
「飲まきゃやってられないでしょ」
「すぐ酔うなよ」
高峰が苦笑いする。
「俺としては酔った黒岩が片瀬さんに絡むとこが見たいけどなー」
絶対に嫌だ。
最初のコメントを投稿しよう!