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ジリジリジリ!!
大きなアラームとともにみやの目は、パッとひらいた。
「おはよぉぉ・・」
そういいながらリビングまで歩いてく。
朝ごはんを食べ終わり、時計を見ると・・・あんれま。8時20分。
みやは、ダッシュで合皮のスクールバッグを持ち走った。
しかし、みやは足が遅いもんで・・時間はぎりぎり。
視界が曇ったまま走り続けるみやは学校の目の前で、石につまづき思いっきり転んでしまった。
恥ずかしぃぃ・・
もうっ!立ち上がるしかないぃ・・
「ねぇ、大丈夫?」
「へ?」
見ると、メガネをかけた美顔男子が。(創輝の次くらい・・)
「同じ学校でしょ?学校まで、おんぶするよ」
は?え?
「ほら、はやく。もうギリギリだよ」
「はいぃぃ!!」
学校につくと女子全員が、みやとメガネ美男を見る。
あぁ・・恥ずかしい。転んだ時よりも・・。
みやは、そのまま保健室に行き手当をして教室へ行った。
「ねぇ!みや、朝の男の子はどうしたの?」
「沙羅・・!あのね、朝転んじゃってさぁ・・そしたらあの人がおんぶしてくれるって・・」
「ふ~ん。なるほど。みや新しい芽が出てきた・・ってところね。」
「えっ?なになに?」
「ふふっ」
みやは、もやもやしながらも・・放課後をむかえた。
そして、今朝の人にお礼を言おうと探す。
すると、すぐに中庭のベンチに座っているところを見かけた。
「あのっ!今朝はどうもありがとうございました!本当に助かりました!」
「ぷっ!あはは。だいじょーぶだよ。気にしなくていいよ。」
今・・笑った・・・?
「でも・・お礼は! ちゃんとしたいもんで・・」
「ありがとう。気持ちだけ受け取っときます!」
そして、男の人はガッツポーズ。
ゆれる木々とあたたかい光。
みやの恋心が動く瞬間・・・・
「あの・・!名前だけ教えてもらってもいいですか?」
男は立って手を振る。
「2年の小山成太郎!さいなら!!」
みやの顔はもう乙女。
ドキドキした気持ちを・・ドドッドドドド!!
「ハァ・・ハァ!みや!お前なんでここにいんだよ!」
「創輝!あぅ・・ごめん!」
~~帰宅中~~
「なぁ・・なにしてたんだ?」
「いや・・朝の人に・・」
「あぁ・・朝見たぜ!お前恥ずかしかったなぁ!!ヒューヒュー!」
「ちょっ!なによ!」
「さいなら~」
はぁ・・みやはため息をつき家に入る・・
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