学校というもの。

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着メロが鳴り響く。 朝から電話かよ、と一瞬思うがこれはアラームだと気付き飛び起きる。 「7時、か」 学校は8時半からだ。充分間に合う。 「おはよう、聖ちゃん。一人で起きれたね」 「母親かよ、あんたは」 俺は髪をクシでとかしながら洗面台に向かう。寝起きの一番不細工な顔は自分でも見たくないから鏡はわざと見ないようにしながら洗顔して化粧水... 「あー、いざとなると不安だなぁ。聖ちゃん高校で好きな人できちゃうんじゃないかって」 「はぁー、出来ないと思うぜー。だし、出来たとしても譲にはカンケーないじゃん」 「あるよー!!聖ちゃん、俺が聖ちゃんのこと好きだって忘れてない??」 珍しく声を荒げる譲にわざと返答はせず準備を進める。 今まで夜の仕事しかしてこなかった俺にとって朝はキツイ。これが続くと思うと憂鬱だ。
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