29人が本棚に入れています
本棚に追加
「叔父さんいい人だね」
「あっ、はい」
いい人だ。感謝してる。けど、この人に叔父さんはどの程度俺のことを話したんだろうか。叔父さんが俺に関して知っていることもそう多くはないが...
「他の先生はともかく、僕は君の髪型のことだとかをとやかく言おうとは思ってないからね。でも勉強はしっかり頑張ろうね」
「...はい」
勉強...オーナーや母さんや父さんと交流が深かった人達は簡単な文章、漢字、計算を教えてくれたりもしたけれど、はたして俺はまともに勉強出来るのだろうか?
変な苦笑いが張り付く。
「不安も多いと思うけど、何かあったら相談してね」
「...はい」
その後簡単に学校の概要を説明された。
「じゃあ30分になったら僕と一緒に教室に行くからね。君のクラスは1-3だよ」
「はい」
俺、「はい」としか喋れてない。
これでは女装云々じゃなくてコミュ障でハブられるんじゃないだろうか、それだけは避けたい。話すのが苦手なわけじゃないが教師という存在が未知すぎて変に緊張してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!