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学校というもの。

3ヶ月前。

「聖くん、高校に行ってみないか？」

強面のおじさん。俺の母親のお兄さんは言った。
...母親と言っても男だが。

「聖くんのおと...お母さんも生前、聖くんが...普通に暮らすことを願っていた。事業がなかなかうまくいかず自分の家族を支えるのに精一杯で聖くんをほったらかしにしていた俺が言ってもダメかもしれないけど......お金は出せる。聖くんの将来の為にせめて高校には...」

どもりなら叔父さんが口にする言葉には真実味があった。
己の家族を養うお金がないときに他人の子をみる余裕なんてないだろう。
だから高校に行く歳になるまで放って置かれたことに怒りなんて覚えなかった。

俺は叔父さんの言う通り、高校に通うことにした。