sei。

学校というもの。

ま、普通になんてなれないけど。
そんなこと、自分でも痛いぐらい分かっている。

「女装は？」

「ん？」

「学校にはお化粧せずに行くのかな？今更だけど...髪もそのまま？」

確かに。
言われてはじめて気づいた。そうだ、やっぱり俺は感覚がズレてる。
オカマだといわれて虐められる夢を見る程度のメンタルしか持ち合わせてない癖に
金髪にして軽くパーマをかけて肩まであるこの髪も、30分かけてするメイクも変えようなんて考えもしてなかった。