第1章

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「死にたい…。」 今日で何回目になるんだろ。 数え切れないくらい言ってると思う。 花宮 桜華。 高1。 最近の私の口癖は死にたい。だろうな。 自分でも飽きれるくらい言ってる。 「桜華?またそんなこと言って…」 呆れた声が隣から聞こえた。 私の母さんだ。 「だって、ホントだもの。」 「………。」 そういうと母さんはいつも黙ってしまう。 それを知ってて私もいうんだから最低なんだろうな。 「ねぇ、母さん。今からどこ行くんだったけ?」 「おばあちゃんの家よ…。夏休みの間だけだから少し我慢してね…?」
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