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「いーよ。別に、むしろ嬉しいから。」
私は淡々とそう言った。
窓の外を見ると田舎だからだろう。
山しかない。
「…ごめんね。桜華…」
「それさ、どれに対して謝ってるの?」
私は窓の外を見ながら冷たく言い放った。
答えは一つしかないのに。
「ごめんね…」
私は敢えてそれに答えずに
窓の外を見続けた。
「私だって、好きでこんなんになったんじゃない…」
母さんに聞こえないように小さくそう呟いて
私は目を閉じた。
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