第1章

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「桜華…桜華…」 ハァ、ハァ…と息遣いが聞こえる。 低い声で私の名前を呼ぶ。 「っ…、やめて…」 「桜華、好きだよ…」 ハァ、ハァと相変わらず息遣いがする。 私の制服に手を伸ばしてくる 「っ!?やめて!、何なの!!」 私はその手を振り払って、自分の部屋に逃げた。 「桜華!!こっちに来なさい!!」 突然の大きい声に私の体は強ばった。 やばい、足が動かない… 「や、だ…やだよ…」 「大丈夫だ、優しくするから…」 そう言って、私の制服に手をかけた。 「いやぁぁぁぁああ!!」
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