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「久しぶりねぇ…。あらぁー、桜華ちゃんったらこんなに大きくなったのねぇ?…」
「お久しぶりです。夏休み間だけですのでよろしくお願いします。」
おばあちゃんの家に着いて玄関で母さんとおばあちゃん話をしている。
でも、私はそんな声は聞こえてなくて
さっき見た夢がまだ鮮明に覚えている。
冷たい手、荒い息使い…、私の体に消えたはずの感覚が蘇る。
「じゃぁ、よろしくお願いしますね」
「えぇ。桜華ちゃん?」
「………。」
気持ち悪い、キモチワルイ…キタナイ…。
恐い、怖い、コワイ…。
「桜華っ、おばあちゃんが…ーー。」
「いいのよ。桜華ちゃん。」
はっ。となって声がした方を向く。
にっこりと優しい笑みを浮かべた
おばあちゃんがいた。
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