第1章

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『翼…起きろ!起きるのじゃ!何をしとる、早く覚醒せよ!』 また…だ。 また、この夢。 これで3度め。 白い服を着たじいさんが、寝てる俺を何度も揺すって起こそうとする夢。 見ず知らずのじいさんに、何で起こされる夢なんだよ! しかも女の子ならともかく、俺にそんな趣味はない!! 自分の夢にムカつく! そして、それまで何ともなかったのに、急に言い様もない倦怠感と、大量の汗が容赦なく俺を襲う。 前もこの夢の後こうなったけど、結局理由が分からなかった。 薄気味悪い夢…。 「シャワーでも浴びるか…」 独り言を呟いてから、俺は部屋を出た。 自分の姿に気づかずに……。
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