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『翼…起きろ!起きるのじゃ!何をしとる、早く覚醒せよ!』
また…だ。
また、この夢。
これで3度め。
白い服を着たじいさんが、寝てる俺を何度も揺すって起こそうとする夢。
見ず知らずのじいさんに、何で起こされる夢なんだよ!
しかも女の子ならともかく、俺にそんな趣味はない!!
自分の夢にムカつく!
そして、それまで何ともなかったのに、急に言い様もない倦怠感と、大量の汗が容赦なく俺を襲う。
前もこの夢の後こうなったけど、結局理由が分からなかった。
薄気味悪い夢…。
「シャワーでも浴びるか…」
独り言を呟いてから、俺は部屋を出た。
自分の姿に気づかずに……。
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