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「ねえ、あなた寒いの。
雪よ、雪が降っているの。
暖房つけてもいいでしょ」
僕はキャンキャンわめいて聞こえないように
低い声色をつくって答える
「駄目だよ。
この家は僕の家なんだからね。
僕が好きなようにさせてもらうよ」
それにしても確かに寒い。
・・・身ぶるいして
僕は目を覚ました。
彼女の姿はない。
そして雪も降ってはいない。
当たり前だ、
今は夏なのだ。
それなのにこの寒さはなんだ。
どうせ、彼女が
出かける前に
クーラーをつけて行ったにちがいない。
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