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「――美音。今年の誕生日、何が欲しい?」
夕飯を済ませた後。
コーヒーに口を付けながら呉さんがそう言うので、反射的にカレンダーを見ると。
「ホントだ……」
6月のカレンダー。
気付けばもう、その半分が終わっていた。
また1つ歳を取るのか……。
最近、月日の流れが異様に早く感じることがある。
月曜日か……と思っていたらもう1週間が終わっていて、そうこうしているうちに1ヶ月が終わっている。
「今年でもう、美音も22か……」
早かったな、としみじみ呟く呉さん。
まぁ確かに、早かったかもしれないなぁ……と思う自分は、やっぱり歳を重ねてきているのだと思う。
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