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――運ばれてきたオムライスは、当時と全く変わらなかった。
半熟の玉子にビーフシチューがかかっていて、その上からさらに生クリームがかけられている。
「わ、美味し……」
懐かしさと、何度やっても真似できないふんわりとろとろの玉子に、思わず感嘆の声が上がる。
「これも久々に食ったなぁ」
呉さんも少し遅れて運ばれてきた焼きハンバーグカレーを口に運びながら、満足そうに頷いた。
「呉さん、ちょっと頂戴。私のも一口あげるから」
「いーけど、熱いから気ぃつけろよ」
「うん」
一口ずつ交換し合って食べて。
「美味し……」「美味い……」
感想が綺麗にハモって、ちょっと面白かった。
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