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いくつになっても、誕生日プレゼントは嬉しい。 それが呉さんからのものだと思うと、もっと嬉しかった。 「開けていい?食べていい?」 「どーぞ?」 興奮気味の私が面白いのか、クスクスと笑う呉さんに促され、まず包みを開けることにした。 黄色いリボンを解き、青い小花柄の包みを開くと。 「わ、可愛い……!」 プラスチックの箱に入った腕時計が出て来た。 革バンドが白く、文字盤は水色を基調に白と黄色とピンクで小さな花が描かれている。 針と文字は金色で、華奢な女の子っぽいデザインだ。 「今付けて見せて?」 「っ……」 悪戯っぽく上目遣いで呉さんからそう頼まれ、その表情に心臓が忙しなく動き出す。
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