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――パフェはブルーベリーとキウイのパフェだった。
珍しい組み合わせだな……と思いつつ、パンナコッタとかザラメがかかったパイとかが添えられていて、すごく美味しかった。
「はー、お腹いっぱい」
「そりゃ、そんなに食えばな」
「呉さんの奢りだと思うとなおさら」
「おい」
呉さんの運転する車で自宅に向かう間も、ちょっとしたことで自然に笑みがこぼれる。
呉さんも笑ってたし、私も笑ってた。
なんだか妙に幸せな気分だった。
お腹だけじゃなくて、心も満たされたような、そんな気分だった。
――当たり前だ。
この時の私たちはまだ気付いていなかったのだ。
この後起こることで、私たちの関係が一変することに。
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