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なかなか終わらないキスに息が苦しくなり、酸素を取り入れようと口を開け、小さく隙間を作った瞬間だった。
「んん!」
そのタイミングを狙っていたかのように呉さんの舌が滑り込み、私の舌に絡みつく。
同時に空いている手で頭を固定され、逃げ場を失ってしまった。
「んっ、は、あ……」
呉さん……このキスは、どういう意味?
そう聞きたいのに。
急に激しさを増した口づけに身体が一気に熱を帯び始め、意識が朦朧とする。
呉さんの服にしがみついてなんとか意識を飛ばさないようにしてはいるものの、頭は真っ白でもう何も考えられない。
「っ、美音……」
少し唇が離れて名前が呼ばれたかと思っても、すぐに角度を変えて重なる唇。
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