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「え、いや別にそういうわけじゃないんだけどさ…」
そんな深刻そうな顔してたんか、俺……。
ハハ、と笑って誤魔化す。
「別に悩んだっていいけど……美音がさっきから心配してんのよ?」
「え、マジ?」
「それも聞こえてなかったの?」
「え?何か話してた?」
俺の返答に呆れてか、ため息をつく母さん。
そして無言で顎をしゃくって、美音のほうを見るように指図してくる。
「美音、俺何ともないから大丈夫。カレーも好きだし、仕事で悩んでるわけでもないし。元々こういう顔なだけだから」
「……本当?」
「ホント」
「じゃあよかった!」
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