義理の父と兄

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相沢遊はベットに上がり美緒に近づくと両手首を掴み倒した、ドアを閉め寝室にやって来た静華は壁にもたれながら『早く済ませろよ、光博が帰ってきたら厄介だから』と言った。 『わかってるよ』 相沢遊は美緒の下半身に巻いているバスタオルを取り外し覆い被さると唇にキスをした。 『んん…』 相沢遊の唇が離れると美緒は逃れようと抵抗した。 『おとなしくしてくれるかな』 相沢遊はズボンのベルトを外し美緒の両手首を掴むとベルトで両手首を縛った。 『やめてください…』 美緒は誘うような顔で相沢遊を見つめた、相沢遊は美緒の顔を掴み『その顔、そそるな』と言って体を重ねた。 『嫌…やめて…』 美緒は相沢遊に抱かれながら壁にもたれ見ている静華に目を向けた。 その時、光博が帰宅し寝室に向かった。 『何してんだ、美緒から離れろ』 光博は美緒から相沢遊を離れさせ壁にもたれている静華に目を向けた。 『何で静華がここにいるんだ』 『遊が美緒君に会いたいって言うから』 『あんたは…』 『彼が通う高校の生徒です、相沢遊です…静華さんは俺の兄貴の友達です…静華さんから会わせてあげるって言われたときは驚きました…まさか俺が女神を抱けるなんて』 遊は嬉しそうに話しベットに上がると美緒を抱き起こし光博の前で唇を重ねた。 『やめ…』 遊に向かっていこうとする光博の腕を静華が掴んだ、光博は振り返り『離せ』と言い静華を睨んだ。 『光博…』 『静華、お前とは終わりだ』 光博は静華の手を振り払い遊の体を掴むと美緒から離れさせた、光博は美緒の両手首を縛っているベルトを外し抱き締めた。 美緒は光博に抱き締められ涙を流した、光博は静華に目を向け『そいつを連れて出ていけ、それとお前は仕事を辞めてもらう、2度と俺の前に現れるな』と言い静華から目をそらした。 『帰るぞ』 静華は遊を連れて家を出ていった。 『美緒、父さんと暮らさないか』 『……』 美緒は顔を上げ光博を見つめた、光博は笑みを浮かべながら美緒の涙を拭った。 『良いの?俺が居ても、あの人が…』 『静華の事を言ってるのか、そんなこと気にするな』 光博は再び美緒を抱き締めた。
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