義理の父と兄

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『父さんと暮らしたい…あの家には帰りたくない』 美緒は光博に抱きついた。 しばらく美緒を抱き締めていた光博は美緒を離しベットに寝かせ掛け布団を体にかけた。 『父さん…』 美緒は体を起こ光博を見た。 『サイズが大きいかもしれないけど我慢しろ』 光博はタンスの中からパジャマ上下を出しベットに置いた、美緒はパジャマ上下を掴んだ。 『パジャマを着たら寝ろよ』 『父さんは?』 『俺はソファーで寝るから心配するな…それにまだ仕事が残ってるから…』 光博は寝室から出るとドアを閉めた。 美緒はベットの上でパジャマ上服を着てズボンをはいた。 『……』 横になり掛け布団を体にかけようとした美緒は机の上に置いてある写真縦に目を向けた、そして美緒は写真縦に手を伸ばし掴むと一緒に写っている静華と光博の写真を見た。 『父さんと秘書の人…』 美緒は写真縦を机の上に置くと掛け布団を体にかけ眠りについた。 その頃、光博は尚美にメールを送っていた。 そして光博はソファーで仕事の資料を見始めた。 『明日は…離婚の相談が2組か…』 内容の資料を見ていた光博は携帯に目を向けた、そして携帯を開き尚美から届いたメールを見た。 『……』 光博は携帯を持って家を出ると外で尚美に電話をかけた、そして3回目のコールで尚美がかかり光博は口を開いた。 『美緒は俺が育てるから』 『恋人は知ってるの?、美緒の事』 『事情があって別れたんだ…俺の事はいいんだよ』 『私は良いわよ、美緒のことお願いね』 『わかった…』 電話を切った光博は家の中に入り再び仕事を始めた、それから時間は流れ夜中の2時、光博はソファーで眠りについた。 午前6時、目を覚ました美緒は体を起こし掛け布団をたたむとベットから下りタンスの中から服とズボンを取り出した、そしてパジャマ上下を脱ぎ服とズボンに着替え始めた。 美緒は寝室を出てソファーで寝ている光博に目を向けると寝室から掛け布団を持ってきて光博の体にかけた。 『朝ごはんでも作るか』 美緒はキッチンに行き冷蔵庫を開け材料を探した。 『何もないなぁ…コンビニで何か買ってくるか』 美緒は光博の財布を持ってコンビニに出掛けていった。
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