義理の父と兄

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『悲しげな顔をするな大丈夫だから』 太一は痛む口元をこらえながらニコッと笑った。 その時、濡れたタオルを持って美緒が現れ太一に近づくとタオルを太一の口元に当てた。 『ありがとう、あとは自分でやるから美緒君はシャワーを浴びて服に着替えなさい』 『はい』 服とズボンを持って嵐の側を通った美緒は何も言わず浴室に行った。 『…父さん、俺、学校を辞めるよ…学校にいると辛いから、それから家も出るよ』 『嵐…』 『じゃあな』 嵐はホテルの部屋を出ていった。 太一は濡れたタオルで腫れた頬を冷やした。 それからしばらくして浴室から服とズボンの姿で美緒が現れた。 『嵐さんは?』 『友達の家に行くって』 太一は頬をタオルで冷やしながら美緒に心配かけないように嘘をついた。 『そうですか』 美緒は太一の隣に座った。 太一はタオルを床に落とし美緒を抱き寄せた。 『太一さん?』 『美緒君』 太一は美緒の両肩を掴み顔を見つめた。 『どうしたんですか』 『美緒君、愛してる』 『俺も太一さんを愛してます』 美緒は目を閉じ太一は顔を近づけ美緒の唇にキスをした、そして美緒を抱きしめた。 その頃、嵐はラブホテルの駐車所に止めている車の運転席で考え事をしていた。 そこへ帰ったはずの遊が近づいてきて助手席に乗り込んできた。 『帰ったんじゃなかったのか』 『話があったから先生が出てくるの待ってました』 『それより車から下りろ、今はお前と話す気分じゃないんだ』 助手席のドアに向かって手を伸ばしたその時、遊が嵐の手を掴んだ。 遊は真剣な顔で『いろんな男や女と遊んでたけど、あんたは本気になりそうだ』と言って遊は嵐を椅子に押し付けそのまま運転席の椅子を倒した。 『冗談だろ…やめろ…』 嵐はズボンのチャックをはずす遊の手を掴み動きを止めた。 『俺が忘れさせてやる』 『何…言って…ん…』 嵐は遊に口づけをされ服を脱がされると肌に口づけをされた。 気持ちよくなった嵐は喘ぎ声を出した。 『ああ…やめ…』 『その顔、もっと俺に見せて』 嵐のズボンを脱がせると遊は大事な部分を嵐のお尻の穴に入れ体を揺らした。
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