義理の父と兄

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『どうぞ上がってください』 『…うん…』 ドキドキしながら靴を脱ごうとしたその時、背後から遊に抱き締められ嵐のドキドキは高鳴った。 『遊…』 『先生…』 『先生じゃなくて嵐って呼んでくれないか』 嵐は振り返り頬を赤らめながら遊を見つめた。 『嵐』 嵐を抱き締めると遊は玄関で口づけを交わした。 同じ頃、太一と美緒はラブホテルから家に戻り太一の寝室のベットで全裸で愛し合っていた。 『太一さん…ああ…』 太一に抱かれ喘ぎ声を出した美緒は乱れその後、気を失った。 太一は眠っている美緒を起こさないようにベットから下り服とズボンに着替えると寝室を出ていきリビングに行った。 大窓を開け立ったまま煙草を吸い始めた太一は空を眺めた。 5分後、太一の携帯が鳴り太一はズボンのポケットから携帯を取りだし電話に出た。 『もしもし…』 『もしもし、相沢遊です』 『相沢…何で俺の携帯の番号を知ってるんだよ』 太一は話ながら灰皿に煙草を捨てソファーに近づき座った。 『嵐に聞いたのか』 『はい…伝えたいことがあるから』 『伝えたいこと?何だよ』 『2人で俺の家に来てくれませんか、場所はわかりますよね』 『わかるけど…』 『お待ちしてます』 『おい…』 応答しなくなり太一は携帯を切った。 太一は携帯を持ったままソファーから立ち上がると寝室に行った。 『まだ眠ってるのか』 太一はベットに近づき布団にもぐって寝ている美緒を起こすため布団をめくった。 『うう~ん…』 目を覚ました美緒は太一の口づけを受け入れた。 『シャワーを浴びて出掛ける準備をしろ』 『どこかに行くんですか?』 美緒は体を起こしベットから下りた。 『今から相沢遊の家に行く』 『え!』 驚いた美緒は太一に目を向けた。 『さっき電話があったんだ2人で家に来てくれって、話があるそうだ』 『わかりました、シャワーを浴びて準備をします』 美緒は服とズボンとパンツを持って寝室を出て浴室に行った。 そして美緒は体を洗いシャワーで泡を洗い流すと濡れた体をタオルで拭きパンツをはくと服とズボンに着替えた。 その後、美緒は浴室を出て玄関で待っている太一に近づいた。
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