義理の父と兄

29/42
前へ
/42ページ
次へ
1時間後、炒飯が出来ると炒飯を皿に盛りテーブルに運んだ。 『出来ましたよ』 美緒は小皿とスプーンとコップと飲み物をテーブルに運びながら太一に言った。 『わかった』 ソファーから立ち上がると太一はテーブルに行き椅子に座った。 『美味しいといいけど』 美緒は小皿に炒飯を盛り太一の前に置いた。 『美味しそうだな、頂きます』 スプーンを掴むと太一は炒飯を食べ始めた。 美緒も椅子に座り小皿に炒飯を盛るとスプーンで炒飯を食べ始めた。 『美味しいですか?』 美緒は太一に目を向けながら言った。 『美味しいよ、俺が作るよりうまいじゃないか』 太一は美味しそうに炒飯を食べた。 『良かった…』 太一に美味しいと言われ美緒は嬉しくなり微笑んだ。 それからしばらくして楽しい食事を終えた美緒は食器を運び洗い始めた。 太一は椅子に座ったまま食器を洗う美緒の後ろ姿をじっと見つめた。 『美緒君の誕生日っていつなんだ』 『俺の誕生日ですか、3月3日です』 洗った食器を棚に置きながら美緒は太一の質問に答えた。 『3月3日か…』 『俺の誕生日なんか知ってどうするんですか』 美緒は椅子に座っている太一に近づいた。 『お前の事を何でも知っておきたいんだ』 『太一さん』太一に手を触られ美緒は頬を赤らめた。 『ベットに行こうか』 『…はい…』 太一の誘いに美緒は頷いた。 椅子から立ち上がると太一は美緒を抱きかかえ寝室に行った。 そして太一は美緒をベットにゆっくり下ろし口づけを交わした。 『太一さん』 『美緒君』 見つめ合うと太一と美緒は全裸になり口づけを交わしながら体を重ねた。 その後、美緒は何度も太一に抱かれ眠りについた。 太一は体を起こし側で眠る美緒の頬に触れながら『3月3日、美緒君の誕生日に君のお父さんとお母さん俺の元妻に言おうと思う、美緒君を俺の妻とし美緒君をくださいと』と言って太一は美緒の頬に口づけをした。 『うう~ん…』 目を閉じたまま美緒は太一に背を向けた。 『シャワーでも浴びてくるか』 太一はベットから下りタンスの中からパンツとバスローブを取り出すと全裸のまま寝室を出て行った。 太一の独り言を寝ながら聞いていた美緒は目を開け涙を流した。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加