義理の父と兄

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『……』 体を起こし手で涙を拭った美緒はベットから下り寝室を出ると浴室に行った。 その頃、浴室の太一は全身を洗いシャワーを浴びていた。 そこへ美緒が現れドア越しで太一に声をかけた。 『太一さん、俺も一緒に入っていいですか』 『いいよ』 太一が答えるとドアを開け美緒が入ってきた。 『俺が洗ってやるから、おいで』 『……』 美緒は太一の側に寄り太一はシャワーを美緒に向け全身を濡らした。 『太一さん』 美緒は太一に抱きつき、その勢いでシャワーを手から離した太一はそのまま壁にぶつかった。 『どうしたんだ美緒君』 『太一さんの言葉が嬉しくて…そこまで俺の事を…』 美緒は壁にぶつかった太一に抱きつきながら言った。 『もしかして俺の独り言、聞いてたのか』 『はい、聞いてました』 『寝てたんじゃなかったのか、恥ずかしいなぁ』 『太一さん、好きです』 美緒は太一の唇にキスをした。 その後、太一と美緒は浴室で体を重ねた。 『ああ…太一さん…』 美緒は壁に両手をつきながら太一の愛撫に喘ぎ声をだし満たされた。 浴室で愛し合った太一と美緒は浴室を出てバスローブに着替えると寝室に行き再びベットで体を重ねた。 その後、太一と美緒は寄り添ったまま眠りについた。 ー次の日の朝6時ー 先に目を覚ました太一は美緒を起こさないようにベットから下り、タンスの中からパンツとスーツとズボンを取りだし着替え始めた。 そして太一は寝室を出てキッチンに行くと美緒の朝ごはんを作りテーブルに並べ家を出た。 太一は運転席に乗り込み車を走らせると学校に向かった。 車を走らせ、朝6時50分に学校についた太一は車を駐車所に止め車を下りると校長室に向かった。 ー校長室ー 太一は机に近づき椅子に座ると鞄の中から携帯を取りだし、朝ごはんを作っているから起きたら食べなさいと文章を書き込み美緒の携帯にメールを送った。 その頃、寝ていた美緒は携帯の着音で目が覚めゆっくりと体を起こした。 『太一さんがいない…そっか学校に行ったのか…』 美緒は机の上に置いている携帯を取り開くと太一からのメールを読んだ。
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