義理の父と兄

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美緒は携帯を机の上に置きベットから下りるとタンスの中からパンツと服とズボンを取りだし着替え始めた。 そして美緒は寝室を出てキッチンに行きテーブルの椅子に座った。 『美味しそうなハムエッグと焼いた食パン、頂きます』 珈琲牛乳をコップに注ぐと美緒はハムエッグと焼いた食パンを食べ始めた。 朝9時、食事を終えた美緒は食器を運び洗い始めた。 『仕事、お父さんに相談してみるか』 洗った食器を棚に置き寝室に行くと美緒は携帯を鞄の中に入れ、その鞄を持って寝室を出ると玄関に行き靴をはくと出掛けていった。 歩きながら1時間かけて法律事務所にやって来た美緒は入り口の前で声をかけられた。 『久しぶりですね、美緒さん』 『お久しぶりです、静華さん』 美緒は静華に頭を下げ顔を見つめた。 『社長にご用ですか』 『はい…』 『中へどうぞ』 静華は美緒を中に入れ応接室に連れていった。 『今、社長を呼んでくるからソファーに座って待ってて』 『はい』 美緒が返事をすると静華はその場を離れ社長室に行った。 美緒はソファーに座り父親が来るのを待った。 それからしばらくして応接室に父親の光博が現れた。 『久しぶりだな、美緒』 光博は向かい合ってソファーに座り美緒を見た。 『そうだね…』 『また義理の父親と兄に何かされたんじゃ…』 『違うよ、今日、来たのは俺を雇ってもらいたくて来たんだ』 『お前を!』 光博は驚いた。 美緒はどうして働きたいのか理由を言い光博を説得した。 光博はしばらく考えそして『わかった、お前を静華の助手として雇うよ』と美緒に言った。 『ありがとう、じゃあ明日からでいいよね』 『あぁ、静華にお前の事を伝えておくから』 『わかった』 ソファーから立ち上がると美緒は応接室を出て静華に頭を下げると法律事務所を出て行った。 応接室を出た光博は静華に近づき『静華、お前の助手として美緒が働くことになったから明日から頼むよ』と静華に言った。 『わかりました』 『じゃあ俺は社長室にいるから、誰か来たら知らせてくれ』 光博は静華の唇にキスをした。 その後、唇が離れると光博は社長室に入っていった。 その頃、美緒は気分が良くスーパーに向かっていた。
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