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『誰からだったんだ』
光博は着信履歴を見ようと美緒の携帯をいじり偶然に太一と美緒のやり取りのメールを見てしまい内容に頬を赤らめた。
『……』
光博は携帯を閉じその携帯を美緒の席に置き社長室に行った。
その頃、美緒と静華は無言のまま道を歩いていた。
静華の後ろを歩いていた美緒は『あ!…』と言って立ち止まった。
静華も立ち止まり後ろを振り返り『どうしたの?』と尋ねた。
『財布を持ってくる忘れました、取りに行ってきます』
『いいよ、俺がおごってあげる』
『すみません、あとで払います』
『いいって、それより何食べたい、美緒君の好きなものでいいよ』
『…ラーメンが食べたいです…』
『ラーメンか…たしかこの近くに…』
静華と美緒は歩き始めた。
それからしばらくして静華と美緒はラーメン屋を見つけ中に入ると椅子に向き合って座り、静華は醤油ラーメン、美緒は味噌ラーメンを注文した。
しばらく待ち店員がどんぶりに入った醤油ラーメンと味噌ラーメンを持って静華と美緒に近づき『醤油ラーメンと味噌ラーメンです』と言ってテーブルにどんぶりを置きその場から離れていった。
静華と美緒を割り箸を掴み醤油ラーメンと味噌ラーメンを食べ始めた。
『美味しいですね』
『このラーメン屋は光博に連れていってもらったラーメン屋なんだ、美味しかったから美緒君に食べてもらいたくて連れてきたんだ』
『ラーメンにしてよかったです』
美緒は味噌ラーメンを美味しく全部食べ静華も醤油ラーメンを全部食べた。
ラーメンを食べ終えた静華と美緒は椅子から立ち上がりレジに向かうと静華がお金を支払い2人は店を出て行った。
『光博の弁当を買って帰らないとね、美緒君、先に事務所に帰ってて』
『わかりました』
美緒は静華と別れ事務所に向かった。
静華はコンビニに寄り弁当と飲み物を買うと店を出て事務所に向かった。
事務所に戻った美緒は席に行き椅子に座ると携帯を開いた。
『携帯を誰かいじってる』
美緒は携帯を持ったまま社長室に行き光博に尋ねた。
『俺の携帯いじったでしょ』
『お前が出掛けたとき携帯が鳴ったから…』
光博は携帯をいじりメールのやり取りを見たことを素直に美緒に言って謝った。
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