義理の父と兄

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『美緒から俺に変わって驚きましたよね』 『…はい…それで美緒は?…』 『俺に見られて恥ずかしくなったのでしょう、居なくなりました』 『…そうですか…美緒さんに仕事が終わったら俺の携帯に連絡をするように伝えてください…失礼しました…』 太一は携帯を切った。 その頃、美緒は鞄を持って事務所を出て歩いていた。 『どうしようかな、太一さんに連絡…』 美緒は太一に連絡をしようと立ち止まり鞄の中を調べ携帯がないのに築いた。 『きっと携帯はトイレに…』 静華と光博と顔を会わせたくない美緒は携帯を諦め男子校に向かった。 トイレから出た光博と静華は受付場所に行った。 『美緒、携帯…』 『気まずくて帰ったのかもね』 静華は席に行き椅子に座ると資料の確認の仕事を始めた。 『気まずい』 『美緒君が電話越しでやってたでしょ、あの姿を見られたから帰ったのよ』 静華は仕事をしながら言った。 『……』 自分の息子が喘ぎ声を出しながら感じている美緒の姿を思いだし光博は頬を赤らめ社長室に入っていった。 そんな光博の姿を見て静華はにこりと笑った。 『今日の仕事は終わりでいいかな』 椅子から立ち上がった静華は受付終了の札を机の上に置き社長室に行った。 『相談者が来たのか』 椅子に座っていた光博は椅子から立ち上がり静華に近づいた。 『誰も来ませんよ』 静華はドアに鍵をかけ光博の側によると口づけを交わした。 互いの唇が離れると『今は仕事中だろ』と頬を赤らめながら光博が言った。 『受付終了の札を机の上に置いているから人が来ても帰るわよ』 静華は光博を床に倒し全裸にすると自分も全裸になり体を重ねた。 その頃、学校に着いた美緒は他の生徒たちに見つからないように校長室に行って中に入った。 『美緒君!』 突然の美緒の訪問に太一は驚き椅子から立ち上がった。 美緒はドアを閉め机の前に近づくと『今、いいですか?』と太一に言った。 『他の生徒たちに築かれずによく来たね』 太一は美緒に近づいた。 『…はい…』 『今は仕事中だろ、いいのか?』 『事務所に戻るつもりは有りません』 『わかった、仕事が終わるまで居ていいから』 太一は美緒を抱き寄せ口づけを交わした。
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