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『んん…』
美緒は秘書の胸を押し抵抗した、唇が離れ美緒は『やめてください』と言った。
秘書は美緒を倒し覆い被さると美緒の服の中に手を入れ肌に触れた。
『やめてください…』
『もしかして男性に迫られたことあるの?』
感じる美緒の姿を見て秘書は美緒の唇にキスをし体を重ねようとしたその時、部屋のドアが開き父親が入ってきた、秘書は振り返り父親と目が合った。
『お父さん』
美緒は父親に近づき抱きついた。
『美緒…』
父親はすれ違う秘書を見つめた、秘書は笑みを浮かべ部屋を出ていった。
父親は美緒をソファーに座らせ隣に座った。
『男性は何で男の俺に興味を持つんだろ…秘書の人も俺に』
『何かされたのか』
『キスされた…それと今日の朝、学校に遅刻したから義理のお兄さんが車で連れていってあげるって言うから俺はお兄さんの車に乗ったんだ…そしたらお兄さんが…』
思い出した美緒は黙り込んだ。
『まさか、そのお兄さんに乱暴されたのか』
父親の問いに美緒は頷いた。
『尚美は知ってるのか?義理の兄に乱暴されたこと』
『話した…ねぇ、お父さんの家に行っちゃ駄目かな』
『俺は良いけど、尚美が心配する帰った方が…』
『嫌だ、あの家に帰りたくない…』
美緒は泣きながら父親に抱きついた。
『わかった…仕事が終わったら俺の家に一緒に帰ろう』
父親は抱きついている美緒を離れさせソファーから立ち上がると部屋を出ていった。
席に座って仕事をしている秘書に『話がある』と言って父親は秘書をトイレに連れていった。
『解決するまで俺の家に来ないでくれないか…静華との事、美緒に知られたくないんだ』
『俺のせいで離婚したんだもんね…わかった寂しいけど我慢する』
静華はトイレの中で光博に口づけをした。
その頃、美緒はソファーで眠りについていた。
トイレから出た静華は席につき仕事を始め光博は部屋に入ろうとドアに手をかけようとしたその時、光博の携帯が鳴った。
光博はズボンのポケットから携帯を取り電話に出た。
『もしもし…』
『もしもし光博さん、尚美だけど、突然ごめんね、光博さんに聞きたいことがあって』
『聞きたい事ってもしかして美緒の事か』
『何で…もしかして光博さんのところに…』
『ああ…いるよ…美緒の事で尚美に話がある…家の場所教えてくれないか』
『家は…ちょっと…』
『再婚相手にも話があるんだ』
『わかった』
『うん…うん…』
光博は尚美に住所を聞きながら紙に書き電話を切った。
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