334人が本棚に入れています
本棚に追加
「純照れてるのかわいい」
「やー純のてれやいだだだだだだだだだだ」
剛はこめかみを俺に掴まれ握られたせいで、叫んでいる。
「奈菜まではまだ許す。だが、剛。てめえは駄目だ!」
俺はそう言い、さらに力を強めると剛の悲鳴がさらに強いものになった。
それから、それは10分続いた。
「話を戻すね」
七河は苦笑いをしつつも、話し始めた。
「頭痛い」
剛は頭を押さえ、椅子の上でうごめいている。
当然、陣たちも苦笑いしている。
「それで、今日から勉強をしようと思ってるの。学校がある日は授業がおわったら、ここで。休みの日は純くんの家でやろうと思ってるけどみんな大丈夫?」
七河がたずねると、みんな大丈夫と返事を返した。
「じゃあ教える奴を決めるぞ。奈菜を教えるのは陣、バカを教えるのは前川さん、福天さんを教えるのは七河さんな」
「純は何をするんだ?」
陣は俺の話を聞くと尋ねて来た。
最初のコメントを投稿しよう!