第1章

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私の彼は、社内一のイケメン、だ。 この会社はどういうわけか顔で採用したんじゃないかと思うほどイケメンぞろい。 同僚曰く、『あんたのハードルは低すぎる!』らしいのだが、私からすれば、みんなが高すぎるんだと思っている。 私はというといたって普通のOLで。 バリバリ仕事をこなすわけでもなければ、全くできないわけでもない、とにかく普通の女。 そんな私を好きになってくれたのが、群を抜くイケメンと評判の彼だった。 ……さて、次はコレをまとめなくちゃ。 今しがた終わった会議の資料を集めて片づけを済ませ、長い廊下を資料片手にあるく。 非常階段の横を通り過ぎた所で、 ――グイッ 「きゃっ、」 腕を掴まれ引っ張りこまれた。
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