偽屋

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「見るからに普通の筆のようですが」 「えぇ、まぁ極普通の筆です。」 「それが一体??」 「筆というのは毛の束を軸の先端につけたものです。その毛は動物のものから竹などの多種多様におよびます。また色々な動物の毛を織り混ぜて作ったものもあるんですよ。勿論、 妖怪がつくったものもね。」 モブ夫は目を細める。 「これは毛羽毛現の毛を集めて作ったものでしてね。湿ったところを好むこの妖怪の筆はとても墨の吸い、伸びがよい。」 「ほう。」 「ただ病を呼び込むこの妖怪のものですから扱い方には十分ご注意を。決して筆は折らぬよう。どうです??面白いでしょう」 「えぇ、とても。」 筆の先は黒く光るのであった。 ********* モブ夫の店はなんでもあるおっ!! 先生お借りしました!!買ったか買わなかったかはご想像にお任せします!!ありがとうございました!!
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