17人が本棚に入れています
本棚に追加
その先がないように行き止まりになっている。
「行き止まり…ですねぇ。」
壁を見ながらただただ立ち止まる二人。
「まさか本当に閉じ込められたんじゃ」
「嫌ですねぇホント」
はははっと笑うも、これは本当にまずい状況だと目を細める。
と、そこに一羽の鳥が行き止まりの壁に書いてある木に止まる。その鳥の足には赤い何かが結びつけられていた。
その鳥はこちらを見たまま動かない。
「あの鳥何か足についてますね。」
二人が近寄るがやはりそこから動く気配はない。
「この赤いのを届けに来たんですかねぇ」
「そんな。これ壁ですよ」
しかし、もはや、この廊下から出るためにはこの赤い何かに頼る他なかった。
「どうやって外しましょうか」
「とりあえず…」
モブ夫は腰から短剣を一本出し
「切ってみますかぁ」
と言うと赤いそれに向かって壁に短剣を突き刺した。
「モブ夫さん!!!」
最初のコメントを投稿しよう!