偽屋

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「賭けようじゃないか。」 「鮫の旦那ぁ。毎度うちの店の商品を賭け事に持っていかないでくださいよ。こっちだってこれで生計たててるんですから」 「こっちだって賭けで生計立ててる。」 「いやそれ絶対意味が違いますよ。」 昼下がり、特に用事もなく軒先で話す。 蒼廉はよく店にくる馴染みの一人だ。賭け事が好きな性分の為、よく店の商品を賭けて勝負を挑まれる。 というのも、やはり彼の目当てのこの国ではなかなか手に入らない品物は、そこら辺にある類似品とは違い、そこそこ値が張る。 「今回手に入れた、これだって俺っち結構頑張ったんですよぉ」 「だから賭けようって言ってる。」 目が本気である。これは何を言っても引き下がりそうにはない。 「……はいはい、分かりましたよ、貴方が勝てば割引ですね。その代わり、俺っちが、勝てばしばらく賭けは無しですよ。」 「うむ。」 満足そうなその表情に笑いがこみ上げる。そんなに賭けが好きなのか。 世の中には色んなのがいるなとつくづく感じるのであった。 ******* 蒼廉さんお借りしました!!大々的に常連さんしていいという事で大々的に常連になってもらいましたwww ありがとうございました。勝負の行方はご想像にお任せしますwww
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