偽屋

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「モブ夫さーん」 日も高く登った頃、店の先からひょっこりと顔を出す多々良。 「あぁ、すみませんねぇ、わざわざ」 「いやいやこちらこそ」 といいながら顔の前で手を振る。まぁ、お互い仕事だ。そんなもんである。 「これ、お願いしますね。」 「はーい」 数枚の文を受け取ると背負っている箱の中に入れた。 「それはそうですが、多々良さん、お昼は??」 「??」 突然のモブ夫の申し出に頭の上に疑問符がつく。 「まだ…ですけど。」 「ならちょうど良かった。いやぁ、先日、伊予の方の塩が手に入りましてね、塩むすびでも作ってみようかと。」 と言ったあとに、ほら手を出して、と言われ出てきたのは三角とも俵型とも言えない奇妙な形の米の塊で。 「おむすび??」 「おむすびです。」 渡された方は怪訝そうな顔をして口に運ぶ。 「……形はともかく美味しいです。」 「それはよかった。普通に食べれますね。」 と、握った本人も一つ口に入れた。 「ん??………今なんて言った??」 多々良はモブ夫の言葉を聞き返すも店員はニヤニヤと笑うだけであった。 ******* 悪 徳 商 法 !!!! いや、毒味じゃないですよ!!一応は確かめてますが、飯と合うかの話です。 そして手に入れたのは「伯方の塩」です。 は か た の塩♪ そして多々良ちゃんとの話、おにぎり談義ではなく本当は獣道の話をしようと思ったのにうはwwwどうしてこうなったwww ありがとうございました!!!返品受け付けます。
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