第1章

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放課後。 僕は教室でひとり、読書に勤しんでいる。 静まり返った廊下から、何やらバタバタと足音が響いてきた。 教室のドアが勢いよく開かれた。 「先輩っ!!」 僕を先輩と呼ぶ人物、何故か僕になついている、後輩の、よっちゃん。女の子だ。 よっちゃんは、急いで僕の側まで駆け寄るなり、ばかでかい声をあげる。 「先輩っ!!やべーモン拾っちまったっす!!」 「マジ危険度Sランクっす!!」 なんだかよく分からないが、まずは、うるさい。 少しは、自分の声量と言うものを自覚してもらいたい。 一体、何を拾ったというのか? 「マジやべーっす!はいっこれ!ジャンっ!」 やべーやべー言うやつを、いきなり目の前に出さないでくれないか。 そして、何故考えも無しに拾って来るのか? 「何それ?」 問い掛ける僕の顔の前には、辞典並みの厚みを持った本が。 「禁断の書っす!!」 えっ?禁断の? 「何それ?」 「知らないんですか!?」 知らないから聞いている。 「もう伝説っすよ!マジやべーんすっ!ホント危険なんすからっ!」 「開くと大変な事になるらしいっす!」 「それが、これっ!禁断の書っす!」 どこを見て、禁断の書と判断したんだか。確かにド派手な装飾は施して在るが。 で、その禁断の書を拾って持ってきて、この子は何がしたいのか? よっちゃんが疑問に解答する。 「先輩、、、私、今頃になってブルッてるっす、なんてモノ拾って来たのかと、、、」 君の危機感のスイッチは、死んでるのかと思っていたよ。 「だから、今からこれ、、捨ててきますっ!!」 「、、、何それ?」 終
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