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私が自分の妊娠を知ったのは、真人とつき合い始めて半年が過ぎたときだった。
私は産婦人科で、医者に妊娠を告げられたとき、自分のお腹を優しくさすり、自分のお腹にいる新しい命に話しかけた。
〈 おめでとう、私の赤ちゃん。
あなたは、私と真人くんが愛し合った証しなの。
あなたはきっと、誰よりも愛されるわ。
あなたはきっと、幸せな家庭の中で、育っていくわ。
私は誓う。
誰よりも深くあなたを愛することを。
私はあなたに、さみしい思いを決してさせない。
だからあなたは、元気に生まれてくるのよ。
あなたは、私と真人くんから生まれてくる命だから…… 〉
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