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「菜々子、そんな大金、どうするの?」
私の高校時代の友だちが、私に言った。
「私は真人くんを助けたいから……」
「でも、そんな大金……。
返すあてはあるの?」
「少しずつでも、働いて返すわ。
それしか方法はないから」
「でも菜々子、もしかしてあなた……」
私の友人はそう言って、私の顔を見つめた。
「騙されてるってことはないの?」
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