2418人が本棚に入れています
本棚に追加
/1316ページ
私のお腹の中に宿った命は、愛すべき対象から、憎むべき対象に変わっていた。
私の中に宿った呪われた命を思うとき、私は死んでしまいたい衝動にかられて、髪の毛をかきむしった。
私の体の中に、憎むべき相手の分身がいる。
呪われた命は、日に日に私の中で大きくなって、やがて私の体の中から這い出てくる。
イヤだ、そんなおぞましい現実を私は見たくない。
真人はどうして私を騙したの?
金のため?
金さえ手に入れば、相手は誰でも良かったの?
許せない!
私は、坂上真人が許せない!
最初のコメントを投稿しよう!