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「オレがTGTだって?
この国は、復讐するヤツを支援するのかよ。
犯罪を特例で合法に変えるような法律が、倫理的に許されると思っているのか?」
役人っぽい男は、怒鳴り声を上げたオレに対して、ヘラヘラと笑うような顔つきで言葉を返した。
「あなたも学校で習いませんでした?
R-GPS法は、劇的に犯罪を減らした素晴らしい法律だって。
人類の素晴らしい知恵を建設的な方向に向けるために、犯罪を減らしたい。
池下管理官がそういう素晴らしい理念の元に提案された法律ですよ」
役人っぽい男はそう言って、宅配便の受け取り用紙のようなモノをオレの前に差し出した。
「坂上真人さん、この用紙にあなたのサインを下さい」
「ふざけるなよ。
もしもオレがその用紙にサインをしなかったら、どうするつもりだ?」
「あなたのその行為は法律違反です。
そのときは、日本中の警察があなたを探し出して、あなたをリベンジャーの目の前に、強制的に連行します。
つまり、日本中の警察がリベンジャーの味方をするというわけです」
「ふざけてやがる。
国が復讐の味方だって?
そんな法律を作った野郎は、イカれてやがる」
「そんなことはありませんよ。
この法律のおかげで、犯罪は劇的に減っているのですから」
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