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オレは恐ろしくて、膝がカタカタと震え出した。
オレに下された刑は、傷害以上、殺人未満の刑。
つまり、オレに対して、殺人以外の行為は合法で、国はオレがどんなひどい目にあわされても、加害者に罪を問うことはない。
オレの頭の中に、最悪の事態が駆け巡り、オレは今にも泣き出しそうだった。
止めろ! 来るな!
本当は、オレが犯した罪が憎いわけじゃないだろ?
ただ、無抵抗の人間を罪に問われることなくいたぶりたいだけだろ?
だったら、オレじゃなくてもいいんだろ?
無抵抗なTGTなら、誰でも……。
オレが祈るような気持ちで、この部屋に誰も来ないことを願ったとき、オレの部屋のドアは、ゆっくりと開いていった。
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