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「坂上、開けろよ!
開けろ!
開けろ!
開けろ!」
雄一はそう叫びながら、オレの車のドアを思い切り蹴飛ばした。
〈 何てことしやがる!
菜々子のフォロワーだかなんだか知らねぇけど、お前はオレとは他人だろ?
何でお前がオレを恨んでオレに復讐をしなくちゃならないんだ。
消えろよ金髪ヤロー。
オレの愛車を蹴るんじゃねぇ。
国に保護されたキチガイめ。
お前は、オレなんかよりも、ずっと異常だ! 〉
オレがエンジンがかからないことにイライラしながら、何度も車の鍵を回していると、車の外から雄一の声がした。
「坂上、どうしても出てこないつもりだな?
それでやり過ごそうって、魂胆か?
オレはお前のその腐った気持ちが許せねぇ!」
雄一はそう言うと、金属バットを振りかぶった。
そしてその金属バットは、車のフロントガラスに振り下ろされた。
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