第1章 シンデレラ

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「朔ちゃん、どうだったの?面接」 ビールを数本、空けていた。 いや、十数本かもしれない。 一緒に暮らしてる明美が帰ってきたのは夜の10時を回ってる時間で。 「遅かったな。また飲んできたのか?」 「無職の人に言われたくないわね。 まだ早い方よ? でも、なんだか頭が痛くて帰ってきたのよ。 風邪かしらね、今風邪なんて引いてる場合じゃないのに。 その様子じゃダメだったみたいね。 今月中に仕事を見つめられないなら出て行ってちょうだい。 ヒモを置いておく気は無いから」 キツい女。 「そんなこと言うなよ…… 今日はさ、店が見つからなくて時間に間に合わなかったんだ。 時間にルーズなヤツは要らないって、面接さえ受けさせてもらえなかった。 元はと言えば、変なヤツにぶつかって……」 「言い訳しない!」 そう言いながらゴミ袋に空いた缶を入れていく。 「だいたい、最近の若いモンは何なのよ! 遅刻しても、申し訳なさそうにしないし、終業時間になるととっとと仕事を放り出して帰っちゃうし。 部長が歓送迎会に誘ってるのに、〈僕、いいっす〉ってなに? それも仕事のウチだっつーの! 就業時間内だけで仕事が終わると思ったら大間違い。 そんな仕事でいいなら一生平やってろっつーの!」 相当荒れてる
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