第1章

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ふぅー、と溜息をつき歩き出す。 「そーいや、あの猫どこいったんだ?」 先程まで追いかけていた猫がいなくなっていた。 「まぁ、いっか。」 そう言いながら、再び歩きだす。 ************* 「ねぇ、僕、そろそろ飽きたんですけど。ねぇ、はじめくん」 前を歩く青年に声をかける。 「総司、遊んでいるわけではないのだぞ。」 むすっとした表情で言う。 「わかってますって、けど、こうも何もないとつまんまいんですよ」 そう言い、ふと視界に映り込む。 「ねぇ、はじめくん。あれは一体なんでしょうかね。」
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