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あは。
なるほど〜。
あの人仕込みかー。
そうか、そうかー。
それは、もう、何があっても大丈夫でしょうねー。
寧ろ、相手の方が酷い目にあってるでしょうねー。
「……それは、実に頼もしいでしょうね」
「そうなんだよ。お陰様で、大切な記録ちゃん達を盗まれずに済んだんだ〜。本当、頼りになるよね〜」
この手の事において、あの人ほど頼りになる人なんていないだろう。
相手へのペナルティを、あれこれと想像して、見えないハッカーに変に同情しそうになる。
「それなら、もう大丈夫でしょうね。二度とハッキングなんてしてこないと思いますよ。二度と」
相手も馬鹿の身の程知らずじゃなければ、触れてはならないもの、怒らせてはならないものの判断くらい出来るだろう。
「そう祈るよ〜」
「あ、でも、念の為、神崎署長へ報告しておいて下さい。誰が、何の目的で仕掛けてきたのか分からないのは、少し気になりますので」
「そっかぁ〜。それもそうだよね〜。うん、分かった〜。一応、報告しておくね」
覗き見された事以外は気にもならなかったのか、小暮さんは、「あぁ」と、言わんばかりの反応を見せた。
いやいやいや。
一応、ここ、警察なんで。
機密情報とか満載なんで。
自覚して下さいよ。
頼みますよ、本当。
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