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*僕らの職場*
警察。
かつて警察組織は、国と都道府県の警察機関から構成されていた。
国の機関に当たるのが警察庁。
全国四十七都道府県の警察本部を指揮、監督する立場にあった。
警視庁をはじめ地方自治体が運営していたのが都道府県警察。
実際に犯罪捜査などを行い、警察の責務を遂行するのが目的とされていた。
しかし、縦社会における、隠蔽、圧力、権限の不正乱用、賄賂などといった問題が横行し、それらを改善すべく、警察組織の体制にメスが入れられる。
その組織図を大幅に変え、都道府県四十七をそれぞれにエリア分けし、それぞれに最高責任者を据え、それぞれが独立した組織へと変貌を遂げたのだ。
そして、俺が就職した職場、エリア第七区警察署、特務捜査課。
対テロ組織でもある。
そこで、俺、相川和幸は、作戦立案や、現場でチームに指示を出す役割を担っている。
対テロ組織でもあるわけだが、毎日、命を危険に晒される訳じゃない。
どちらかと言えば、交渉や計画、調査をする事の方が多い。
それでも、他の部署に比べれば危険な職場である事には変わりない。
それが、俺の勤める職場だ。
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