第1章

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規則的な呼吸・・・ 少しだけ開いた口元・・・ 子供のように真っ直ぐ上に伸ばされた両腕・・・ どれを取っても、この上なく可愛らしい姿ではあるが・・・ いくらなんでも、「14時間」は寝過ぎだろっ!!! 「・・・サチ! そろそろ起きないと目が腐るよ!」 「・・・んーーーー・・・・スーーーッ・・・・」 「・・・ねえ、サチってば!」 「・・・・ムニャ・・・ムニャ・・・フフッ・・・ツカシャ・・・くん・・・」 ・・・はぁ・・・ダメだ、この人。 まったく・・・いつになったら目を覚ましてくれるんだろう? もう、お昼だっていうのに・・・ この部屋に越して来てから、早1ヶ月・・・ このような状況になっているのは、あの引っ越しに原因があった。
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