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『む~!対価なんだから仕方なくだもん!』
『はいはい…』
身長差もあってか二体はまるで兄妹のようだ。
「そういやファイってなんの精霊なんだ?」
二人と二体で草原を歩いてる最中にふと思い出した疑問を聞いてみる。
『私か?私は炎の精霊だ』
「炎?…って事は火の精霊の上位種って感じ?」
『…そうだな、その認識で合っている』
あのクレインが通ってる学校の高等部の会長が使役してる使い魔よりも上位なのか…
『私は熱の精霊だよ!』
「熱…って温度とかか?」
『実はユリは火、炎、氷などを統べる最上種という…精霊の中でもかなりランクの高い所に位置している』
最上種…人間とかでいう貴族とか王様みたいなもんか?
「確かに火や炎、氷とかは温度を上下させるだけで簡単に操れそうだ」
「へ~、ユリって結構凄い精霊だったんだな」
なんでこんな炎だか熱だかの上位種?とかいう精霊が俺の剣を依り代にしてくれたんだろうね。
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