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「…!まさか…ドラゴン狩り…?」
俺の漏らした言葉を聞いてリザリーは緩やかに頷く。
「なぜ今になってそんな旧時代的な事を…?」
いや、そんな事よりも…おかしいぞ。
あのドラゴンの肉を捌いたのは俺だ。
養成学校の生徒達や俺達以外にあの肉がドラゴンのだって分かる奴がいるはず無い。
俺はバーベキューのコンロで牛肉や豚肉、野菜などを焼きながら考える。
「…ちょっと待て、まさかお前…」
「…今回は私達では無い…と思う…多分…」
「多分って…」
「あの肉を売る時はただの極上肉ってしか表示してなかった…でも…」
後半何かを考えながらリザリーはマキナ達の所に歩いて行く。
『…マスターは少し負い目を感じてるようね』
「まあお前らに分かり易く伝えるなら…精霊を乱獲する手伝いをしたかもしれないって事だしな」
『…それは、仕方ない』
野菜や肉を串に刺してタレを付けて焼く。
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