No salvation ②

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すぐにでも助けてやりたいのはやまやまでも、ここで私が余計な事をしたら、アンに危害を加えられてしまうかもしれない。 ゼロとアンを天秤にかけたら、残酷な選択をせざるを得なくなる。 ぐっと上がってきた吐き気をこらえ、私はその場にしゃがみ込んだ。 そうしている間にも、狂気じみた喘ぎは高まっていく。 「あぁ、碧、愛してるわ、碧……!」
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